Monday, December 20, 2010

こだわりカフェめぐり その4 [Pani]


仕事や雑用に追われながら、気がついたら今年もあっという間にホリデーシーズンが間近に迫って来た感じです。
すでに真夏の陽気を感じさせるブエノスアイレスでは、みんなが夏休みの話題で盛り上がっています。いつ休みを取るのか、どこに行くのか、誰と、どれくらいの期間バカンスに出るのか・・・。アルゼンチンの人たちにとって、夏休みはエネルギー補充のための大切なもの。バカンスのために働いているといっても決して過言ではありません。夕方のティータイムになると、街角のカフェでは友人同士でそんなおしゃべりを楽しんでいる光景が見られるようになりました。


 私も先日、アルゼンチン人の友達と、1ヶ月前にオープンしたばかりの「Pani」(パニ)で待ち合わせてお互いの夏休み計画を報告し合ったばかり。「Pani」はこの界隈で人気のカフェ「Oui Oui」(ウイウイ)や、ユダヤ系の有名シェフTomas Kalika(トマス・カリカ)のレストラン「The Food Factory」(ザ・フードファクトリー)と同じブロックに現れた、とってもオシャレなカフェ&パティセリーです。
オーナーのパニ・トロッタは、細身で小柄な可愛らしいブロンド美人。幼馴染のパティセリー、マリア・ヒメーナ・モリネッテと、その彼氏でシェフのルーカス・クルシオ・ペレスと一緒に、「美味しいものを食べながら、愛すべき仲間たちと幸せな一時を満喫できる場所」を作ろうという目的でお店をオープンしたのだそう。若いシェフたちがこだわりを持って作るメニューはどれをとっても美味しい。入り口にはテイクアウト専用のケーキやパンがショーケースに並べられていて、通路には売り物のインテリア雑貨やオリジナルのカフェオレボウルも陳列。普通のカフェにとどまらない多彩なスペースなので、ブレックファストからランチ、午後のお茶まで、 時間さえ許すなら1日中過ごしていたいと思ってしまうくらいです。
お天気の良い日なら、ぜひ奥にあるパティオのテーブルに陣取って。真ん中にあるふかふかソファーは競争率が高いので、ランチ時に座れたらとってもラッキー!また、入り口の外にあるテーブルだと、わんちゃん用のプレートも置いてくれるので、犬と一緒でも安心です。
レストランの激戦区パレルモ・ハリウッドに登場した可愛い「Pani」は、この辺りで私の一番お気に入りのカフェです。


Pani
Nicaragua 6044 (Dorrego通りとArevalo通りの間 / パレルモ・ハリウッド地区)
Tel. 4772-6420
公式サイト:http://www.pani.com.ar


☆「こだわりカフェめぐり」の過去の記事はこちらからどうぞ!

こだわりカフェめぐり その1:http://precious31.exblog.jp/13230744/
こだわりカフェめぐり その2:http://precious31.exblog.jp/14739301/
こだわりカフェめぐり その3:http://preciosas31.blogspot.com/2010/11/le-ble.html

Friday, November 19, 2010

人気フードコーディネーターのレシピ本 [Juliana Lopez May]

アルゼンチンで近年人気のシェフ兼フードコーディネーター、フリアーナ・ロペス・マイ(Juliana Lopez May)が、オリジナルレシピ集を出版しました。
料理好きな家庭に育ったフリアーナは、子供の頃からとにかく美味しいもの、珍しいものを食べることが大好きで、ママと一緒に台所に立っては、様々な食材やスパイスを使って一緒にお料理していたのだそう。昔から「自分は料理人になる」と心に決めて、専門学校で腕を磨いたあと、ナチュラル嗜好なメニューを中心とする独自のスタイルを確立。今やレストランやホテルから引っ張りだこの人気者となり、見事に子供の頃からの夢を実現させたというわけです。


南米全土で放送されている料理専門局「Gourmet Channel」にて「Naturalmente Juliana」(ナチュラルにフリアーナ)という番組を持ち、そこで自然派食材を使ったとてもシンプルでヘルシーなレシピを紹介。彼女が作る料理はどれも、食に関しては保守的なアルゼンチン人視聴者たちにとって非常に画期的なものでした。
私も、最初に彼女の番組を見たときは正直なところ「大したものを作っているわけでもないのに・・・」と思ったのですが、ある日、レシピどおりにカレー風味ドレッシングのズッキーニサラダを作ってみたらなんと美味しいこと!以来、決して複雑ではないフリアーナのレシピの虜となってしまいました。

なので今回、彼女の初めてのレシピ本が出版されると知って、一目散で近所の本屋に走った私。フレッシュジュースから前菜、メインディッシュ、ドレッシング、デザートにパンまで、合わせて140以上ものレシピが満載の内容。このブログでもうすっかりお馴染みの「Violraviol」のセシリアのお義姉さん、ベロ・パスマン(Vero Pasman)が手がけた装丁はとてもフェミニンで可愛い。フリアーナの家族や旅の写真も掲載されていて、お料理をしなくてもずっと眺めていたくなる本です。

 さて、本の中から私が最初に選んだレシピはこちら↑、ビーツのニョッキ。ビーツ色に染められたピンクのニョッキ、我が家でもなかなか好評でしたよ!




本のタイトル:Juliana Lopez May / Mi Primer Libro de Recetas
出版社:Sudamericana
フリアーナの公式サイト: http://www.julianalopezmay.com

Tuesday, November 9, 2010

お菓子で飾るクリスマス [Les Croquants]


ノエとガブリエルの仲良しカップルが経営するパティセリー「Les Croquants」(ル・クロカン)の実店舗がオープンしたというお知らせは過去記事でも紹介したとおり。実は今まではプレオープン期間で、本日11月9日をもって正式にグランドオープンとなりました。
各家庭でクリスマスの飾りつけを始める12月8日からちょうど1ヶ月前にあたるということで、お店は早くもホリデーの雰囲気。グランドオープニング記念に作られたマカロンのツリーからは、豪華さよりも手作りの優しさと温かさが感じられます。

探究心旺盛なノエは次々と新しい商品を開発していますが、そのひとつがこちら、ドゥルセ・デ・レチェとレモンカードのパブロワ。柑橘類に目がなく、メレンゲが大好きな我が家の長女が大喜びしそうなお菓子です。素朴なのに見栄えするので、お茶のテーブルを飾るのにぴったりですね。

また、アーモンドプードルの代わりにくるみプードルを使ったマカロンも新登場。普通のマカロンよりもつぶつぶ感があって、ナッツ系のものがお好きな方にはオススメの一品です。私は特にマラクジャ(パッションフルーツ)カード入りのくるみマカロンが気に入りました。
そしてお楽しみのクリスマス限定シリーズ。こちらが今年のクッキーです。クッキーと一緒にブロンダ(レースペーパー)が入っているところが可愛い。このままクリスマスツリーに飾っておきたいところですが、子供達にはすぐに食べられてしまうかも。キャンディー型のクッキーは、ガラスのクッキージャーに入れておくとオシャレです。


今年のクリスマスは、「Les Croquants」のお菓子でテーブルを可愛く素敵に飾ってみませんか?

Les Croquants
Zabala 3402 (Delgado通りとの角)
Tel. 4554-2857
*火~土曜は11:00~20:30、日曜は13:00~20:00
公式サイト:http://www.lescroquants.com.ar/



☆「Les Croquants」に関する過去の記事はこちらからどうぞ
*カップケーキinブエノスアイレス Part 2 : http://precious31.exblog.jp/11140120
*フィエスタの準備、スタート!: http://precious31.exblog.jp/13103111/
*ル・クロカン、待望の実店舗オープン!:http://precious31.exblog.jp/15096965/

Thursday, November 4, 2010

「アンソロポロジー」のアルゼンチン版が登場 [Casa Chic]



本国アメリカだけでなく、今や全世界中のハイセンスな女性たちに大人気の「アンソロポロジー」のアルゼンチン版ともいうべきお店が、パレルモ・ソーホーにオープンしました。
その名も「Casa Chic」(カサ・シック)。 ここには、衣類から生活雑貨、ホームデコラティヴグッズまで、暮らしには欠かせない物の中からシックでオシャレなデザインの製品ばかりが揃っていて、まさに本家「アンソロポロジー」そのもの。唯一異なるのは、扱っている衣類やアクセサリーが全て、オーナーであるシンティア・ケルンがデザインするブランド「Kosiuko」(コシウコ)のものであることです。



 服や靴、バッグといった普通のブティックスペースを超えて奥に進むと、クロシェ編みのベッドスプレッドや、大きなフリルの付いたテーブルクロス、アンティーク風のスツール、プレスドグラスのボウル、ミルクグラスのノブなどなど、ロマンチックスタイルが好きな人なら身震いしてしまう可愛い生活用品が所狭しと並べられています。雑貨もオーナーが気に入ったものだけを仕入れているとのことで、シャビーシックが好きなシンティアらしい徹底したセレクトにツボを突かれっ放しなままもっと奥に行ってみると、ちょうど私が欲しいと思っていたようなアクアグリーンのシャワーカーテンが!
(Foto via Deco & Design. Gracias Marcela!!)


しかも、そのシャワーカーテンの横では、手作りのペールピンクのティータオルと、クロシェ編みレースのコースターたちが私を誘惑しているではありませんか!夫には「ちょっと見るだけ」という約束で入ったけれど、これらを無視してお店を出るわけにはいきません。そういうわけで、全部我が家に連れて参りました。

 この「Casa Chic」は、なんと上階にB&B(ベッド&ブレックファスト)も併設されています。お部屋はもちろんお店と同じテイストとか。機会があれば一度泊まってみたいです。

Casa Chic
El Salvador 4786(Armenia通りとGurruchaga通りの間 / パレルモ・ソーホー地区)
公式サイトはありませんが、FacebookのKosiukoのグループで店内の画像をご覧いただくことができます:http://www.facebook.com/note.php?note_id=10150233021905648

Wednesday, November 3, 2010

こだわりカフェめぐり その3 [Le Ble]


 かつてニューヨークで、ソーホーにアトリエを構えていた芸術家たちがチェルシーに移動したように、近年ブエノスアイレスでは、パレルモ・ソーホー地区が人気スポットとして脚光を浴び始めたのと同時に地価も急騰したことから、そこに住んでいた各分野のクリエイターやアーティストたちが周辺に移り住み始めるという現象が見られるようになりました。そして、センスのいいアーティストたちが住むようになると、当然その地区に素敵なカフェやレストランも出現するようになります。今回はその代表的な地区、チャカリータにあるカフェを紹介しましょう。

 先日、夫がどうしてもヴィンテージのラジオを買いたいと言うので、古い家電ばかりを扱うお店を訪ねてチャカリータ地区に行ったときに入ったのがここ、「Le Ble」(ル・ブレ)。広い店内に適度な間隔でテーブルが置かれていて居心地は抜群。混んでくると、この大きなテーブルに合い席でたくさんの人が集まります。


店内にはパン屋さんもあって、しかもフランスのブランジェリー風。バゲットに、パン・オ・ショコラやブリオッシュも揃っているので、カフェのあとでお持ち帰りもOKです。私はお決まりのパン・オ・ショコラの他、デニッシュ生地にカスタードクリームの入ったパイを買ってみました。結構大きめなのに、さくさくふわふわしているので、午後のカフェタイムなら軽くいただけます!

 カフェ・コン・レチェ(カフェオレ)もフランス風に大きなボウルでサーヴされるので、「カフェ・コン・レチェはたっぷり飲みたい派」の夫は大満足。フルーツやガナッシュ入りのタルトレットも、あっさりしていて美味しい。
朝はブレックファスト、昼間はお得なランチメニューもあって、一日中お客さんの足が絶えません。この界隈に2軒もあるという「Le Ble」は、まさにオシャレに生まれ変わったチャカリータ地区の代表的存在といえるでしょう。
(追記:パレルモ・ハリウッド地区にも支店ができました!住所は下記のとおりです)
 Le Ble
*Dorrego 999 (Vera通りとの角)
Tel. 4854-2616
*Alvarez Thomas 899 (Cespedes通りとの角)
Tel. 4554-5350
*Honduras 5999 (Arevalo通りとの角) NEW!!
Tel. 4779-0272

公式サイト:http://www.leble.com.ar/


☆「こだわりカフェめぐり」の過去の記事はこちらからどうぞ!

こだわりカフェめぐり その1:http://precious31.exblog.jp/13230744/
こだわりカフェめぐり その2:http://precious31.exblog.jp/14739301/

Tuesday, November 2, 2010

サンテルモ地区で人気のビストロ [Caseros]

古い建築物と石畳の道路がそのまま残る美しい地区、サンテルモ。アンティーク街としても有名なこのサンテルモに、とても美味しい家庭料理がいただけるレストラン「Caseros」(カセーロス)があります。実はここはViolraviol(ビオルラビオル)のデザイナーであるセシリアの親友シルビーナ・トゥルイルのお店。オープンからまだ1年ほどしか経っていませんが、早くもサンテルモ地区の人気のビストロのひとつに数えられるほど有名になり、ニューヨーク・タイムズ紙でも紹介されました。

シャビーでシンプルな内装に、ヴィンテージのテーブルウェアが素敵に融合しています。メニューはアルゼンチンの昔ながらの家庭料理が中心となっていて、オーヴンで焼いた大きなビーフにポテトを付け合せたもの(画像左下)や、ほうれん草入りラビオリなど、シンプルで美味しいものばかり。甘いものがお好きなら、デザートにココナッツ風味のプディング(画像右下)がオススメ。小さいけれど結構な甘さなので、2人でシェアしてもいいでしょう。

自然光がたっぷり注ぐ明るい店内に、にこやかで俊敏に応対するウェイトレスたち。人気の秘密はお料理の美味しさ以外にもあるようです。サンテルモ地区を散策の際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

Caseros
Caseros 486(サンテルモ地区)
Tel. 4307-4729
公式サイト:http://caserosrestaurante.com.ar
*1°foto: Vía Facebook.

ブログをなかなか更新することができないので、「ブエノスアイレスの日常」をインスタグラムにてゆるりと紹介しています。これからはこちらをフォローしていただけると嬉しいです♪ http://www.instagram.com/jpportena