Tuesday, February 15, 2011

パリの香り漂うレストラン [La Maison]

パリ気分からなかなか抜け出すことのできない私。そんなわけで先日、友達とのランチに選んだ場所は、パレルモ・ハリウッド地区にオープンしたフレンチレストラン。ここのオーナーのマダム・フロールは、1年半前にブエノスアイレスに来たばかりという生粋のパリジェンヌです。
ドアをくぐると、心地良さそうなリビングスタイルのテーブルが並んでいて、お天気の良い週末の朝、ブランチをいただくのに最適のスペースが作られています。

食事をオーダーすると、まずは飲み物と一緒に日替わりのおつまみ(ガスパッチョと、ブラックオリーヴのブルスケッタ)のサービスが。軽いランチが目的だったので、私も友達も前菜は頼まず、シーフードのメインディッシュをオーダーしましたが、ソースがとても美味しかったので、そのソースをいただくために結局パンをたくさん食べてしまうことに。

ちょうどこの日はお店が空いていたので、食事のあとでマダム・フロールとしばらくおしゃべり。「ブランチのメニューをもっとフランスっぽくすることに決めたの!」と言うフロールに、友達は、自分がフランスで食べて感激したというタルト・フランベをレパートリーに入れてとリクエスト。そこへ、パリに3年間留学していたという建築家の男の子が食事にやって来て、彼もフレンチ・ブランチのアイデアに大賛成していました。
「パリに帰りたいとは思わないわ。だってまだまだ南米を楽しみたいから」と話す明るくて気さくなマダム・フロール。今度はメニュー改革後のブランチを味わいに行きたいと思います。

La Maison
Honduras 5774 (Bonpland通りとCarranza通りの間/ パレルモ・ハリウッド地区)
Tel. 3979-2970
*公式サイト:http://www.lamaisonba.com/

*追記:オープンの時間は日によって異なります。ご来店の際は必ず上記のサイト、もしくはお電話にて事前にご確認ください。

番外編: Paris, je t'aime 2 [Le Petit Prince 星の王子様]


パリに行ったら絶対に買いたい!と思っていたもののひとつに、「Le Petit Prince」(星の王子さま)のフランス語版の本がありました。ハードカバーの本が大好きな次女へのクリスマスプレゼントにしようと思っていたからです。
「星の王子さま」の物語は全世界中の人々に親しまれていますが、作者であるアントワーヌ・ ドゥ・サン=テグジュペリがその昔、郵便飛行士として、ヨーロッパとアルゼンチン南部のパタゴニアを何度も往復していたということを知っている人は少ないのではないでしょうか。サン=テグジュぺリを始めとするフランス人のパイロットたちは、当時、非常に困難とされていたアンデス山脈越えを何度もやってのけ、その偉業を称えて、パタゴニアの有名なフィッツロイ山(Monte Fitz Roy)を囲む山々に、サン=テグジュぺリらフランス人パイロットの名前がつけられているのです。そして、2年前にパタゴニアを訪れたとき、紺碧の空に聳え立つサン=テグジュぺリ針峰を見て感銘を受けて以来、彼の本をもっと読んでみたくなり、語学が得意な次女には、ぜひともフランスで原語版の「星の王子さま」を買ってあげようと思っていました。

そこで、パリ市内サンジェルマン・ドゥプレ地区にある子供の本専門店「Chantelivre」(シャントリーヴル)に行くと、クリスマス前ということで店内は同じようにプレゼントを買いに来た人たちで大混雑!本を探すのも難しそうに思えたので、店員さんに「Le Petit Prince」がどこに置いてあるかを聞くと、「これがオススメですよ」と見せてくれたのがこのポップアップ絵本でした。縦30cm、幅6cmくらいの大きな本で、嵩張る荷物を避けたい私は一瞬戸惑ったのですが、開いてみたらなんと素晴らしい!あの可愛らしいイラストが、全て立体的に、飛び出してくるように作られているのです。

 しかも、その飛び出し方も半端なものではありません。有名な「バオバブの木」だって、ほらご覧の通り。王子さまが愛着を抱いた「ヒツジの箱」もとっても可愛いし、砂漠のヘビも動くしで、どんどん物語の中に惹き込まれてしまいそうです。
「抱え応えのある本」が大好き(?)という次女は、このプレゼントに大喜びしてくれました。 いつか彼女が、自分の子供に読み聞かせてあげる日が来るかしら。



版元は、オリジナル版の版権を所有しているフランスのGallimard社。 日本語版も出版されているそうですので、機会があったらぜひ書店で手にとってみてください。子供の頃に読んだ物語に、ポップアップによる臨場感も加わって、改めて感動すること間違いなしです。
サン=テグジュぺリは他にもいくつかの作品を残していますが、そのうちのひとつ「Vol de Nuit」(夜間飛行)は、主人公がパタゴニア機に乗ってブエノスアイレスに帰還するという、まるで自身の体験談をそのまま書き綴っているかのようなスリリングな物語。もしもパタゴニア地方に行くことがあったら、ぜひフィッツロイ山に並ぶサン=テグジュぺリ針峰を探してみてください。
 


子供の本の専門店「Chantelivre」(シャントリーヴル)
13 rue de Sevres (サンジェルマン・ドゥプレ地区)
75006 Paris, France




☆パタゴニア旅行についての記事はこちらからどうぞ!

偉大なるパタゴニア: http://precious31.exblog.jp/8363457/
クリスティーナ牧場でパタゴニアを満喫!Part 1: http://precious31.exblog.jp/10706497/
クリスティーナ牧場でパタゴニアを満喫!Part2:http://precious31.exblog.jp/10741652/
クリスティーナ牧場でパタゴニアを満喫!Part 3:http://precious31.exblog.jp/10778048/

 

Thursday, February 10, 2011

番外編: Paris, je t'aime


アルゼンチンの長い長い夏休みシーズンを利用して、クリスマスをパリで過ごした後、2月初旬まで日本に滞在して来ました。
パリは寒波のせいで最高気温がマイナス3度という日もありましたが、そのおかげで雪も降り、なんともロマンチックなホワイト・クリスマスとなりました。

一昨年のハワイ旅行が長女の15歳のお祝いであったように、今回の旅行は次女の15歳のバースデー記念。 次女が行きたいところを最優先して訪問するというプランに基づいて、パリforガールズを堪能すること1週間。建造物から装飾品、美術館の芸術作品、街灯、そしてウィンドーを飾るお菓子まで、その美しさに長女も次女も終始興奮気味でした。

もちろん、興奮気味だったのは私も同じ(夫に言わせると私が一番興奮していたとか?)。視界に入るものの片っ端から恋をするような感じ、とでもいいましょうか。あまりにも美的感覚を刺激されすぎて、物欲を抑えることもできず、そのあと日本に行かねばならないというのにたくさんのお買い物をしてしまいました。しかも、全て見事にピンク色のものばかり!すっかりロマンチック気分に浸っていたせいでしょうか。ブルーがトレードマークのボワシエでも、あえてピンク色の缶に入ったキャンディーを選んでしまったほどです。

(愛しいおみやげ、画像左上から時計回りに)
*Sajou(サジュー)の手芸用はさみ
*Kusmi Tea(クスミティー)のお茶3種(スパイシーチョコレート、アイリッシュブレンド、ローズグリーンティー)
*Laduree(ラデュレ)のお茶(マリー・アントワネット)
*Boissier(ボワシエ)のフルフルキャンディー

でも、いくらこんなに可愛いものを買ったといえど、夫と娘たちと一緒に寒いパリの街をたくさん歩いた思い出に勝るものはありません。皆が健康で、こうして一緒に旅を楽しめることの価値を改めて実感しました。今度はぜひ、花が満開の季節にパリを訪れてみたいと思います。

ブログをなかなか更新することができないので、「ブエノスアイレスの日常」をインスタグラムにてゆるりと紹介しています。これからはこちらをフォローしていただけると嬉しいです♪ http://www.instagram.com/jpportena