Friday, September 23, 2011

母の日のお祝いにチョコレート!

ブエノスアイレスの街角の花屋さんに、爽やかな香りを漂わせる色とりどりのフリージアが並ぶ季節になりました。そしてアルゼンチンでは、春の到来とほぼ同時期に「母の日」がやってきます。
以前このブログで紹介したとおり、アルゼンチンでは10月の第3 日曜日に「母の日」をお祝いします(*紹介記事はここをクリック)。やはりこの時期になると、様々なお店が「母の日」向けのプレゼントを宣伝し始めますが、私がいつも首を長くして待っているのが「Vasalissa」ショコラティエからのお知らせです。



 「Vasalissa」の今年の「母の日」のテーマはずばり「花」。ラベンダーやローズ、フルールドオランジュといった花のガナッシュ入りのチョコレートが、美しいパステルカラーの箱に詰め込まれています。ハートやダイヤモンドの形も可愛いのですが、↑の画像の左下の箱にある、薔薇の形のホワイトチョコレートには、ピンクのスプリンクルシュガーがかかっていて特に愛らしい。このチョコだけで一箱セットにしてもらってもいいくらいですね。
また、→のセットは箱までチョコレートで作られていて、 中のチョコレートはまるで宝石のような可憐さ。フランスのベルサイユ宮殿で販売されていてもおかしくないくらい上品なセットだと思いませんか。

私にとって10月は誕生月でもあるので、毎年この時期になると健康診断をするようにしています。自分を大切にする月、とでもいいましょうか。そんな10月に、母の日もお祝いしてもらえるのはとても幸運なこと。決して良く出来た母ではないのですが(娘たちよ、ごめん)、プレゼントには「Vasalissa」のチョコレートをお願いしてしまいました。もちろん「母の日」のためでなくても、春らしく美しいチョコレートをぜひこの機会に堪能してみてください。(Photos via Vasalissa Newsletter)


Vasalissa
*レコレータ支店   Callao 1940
*ベルグラーノ支店  Vuelta de Obligado 1812
公式サイト:http://www.vasalissa.com

Sunday, September 11, 2011

こだわりカフェめぐり その7 [Malvon]

昨年末から、ブエノスアイレス市内のアウトレット街に、とっても素敵なカフェが誕生したという噂を耳にしていました。その名も「Malvon」(マルボン=タチアオイの花)。聞くところによると、ここは有名なベトナム料理レストラン「Green Bamboo」のオーナー、ダリオ・ムアファラの新しいお店で、 「ニューヨークスタイルのブランチが食べられるカフェ」として、業界人の間で話題となっているとのこと。そんなオシャレなカフェが、あの雑然としたアウトレット街にあるなんてちょっと想像がつかなかったのですが、行ってみたら本当に素敵なスポット!古い家屋を少しリフォームしただけの建物の中は奥行きある開放感溢れるスペースになっていて、テーブルやイス、ソファーは全てハイセンスなヴィンテージ家具。装飾に使われているレトロな電話や陶器の置物も、とってもセンスが良くて愛らしい。奥にはちょっとしたガーデンパーティーができそうなくらい広いパティオがあります。 やっぱりカフェは「居心地の良さ」が大きなポイントになりますが、ここにはかなりの高得点を与えていいでしょう。
入り口を入って右側のスペースはベーカリーになっていて、カウンターにバゲット、パン・ド・カンパーニュ、ブリオッシュ、チャバッタ、パンパーニッケルといった様々なパンの他に、マフィンやクッキー、ストロベリーシュークリームといった甘い焼き菓子が並んでいます。ブリオッシュはイギリスパンを一回り小さくしたようなローフ型で売られているので、好きな厚さに切ればフレンチトーストにぴったり。
ブレックファストメニューは、お馴染みのパンケーキやスコーンの他に、ブエノスアイレスの一般的なカフェでは絶対に食べられないポップオーヴァーがあるのが特徴。平日のお昼にはお手頃なランチセットが用意されています。そして、9種類あるMalvon自慢のブランチメニューがサーヴされるのは、土日と祭日の朝10時から。日替わりのカクテル付きブランチは、まるでニューヨークの「Sarabeth's Kitchen」の如くとにかく大人気なので、予約は必須です(*予約制度がなくなって先着順となりました)毎日16時以降には、ワインと一緒にアペタイザーも楽しめます。お天気のいい日の午後、パティオで一杯…というのもいいですね。

Malvon
Serrano 789
Aguirre通りとの角近く)

Tel. 4774-2563
*公式サイト:http://malvonba.com.ar/

All Photos by Natalia Zaidman
*画像は全てオーナーのダリオの了解を得てお店の公式画像を掲載していますので、無断転載はご遠慮ください。

Friday, September 9, 2011

アルゼンチンの定番お菓子 その1 [Cabsha]

どこの国にも、昔から変わらない美味しさで、子供にも大人にも愛され続けている 「定番のお菓子」というものがありますよね。私の場合、日本の定番お菓子としてまず思いつくのは、ポッキー、ビスコ、ミルキー、といったところでしょうか。このブログでは、アルゼンチンのそういった定番お菓子を少しずつ紹介して行きたいと思います。
定番リストの栄えある第1弾を飾るのは「Cabsha」(カブシャ)。ドゥルセ・デ・レチェ(アルゼンチン名物のミルクジャム)のフィリングが入ったうす~いウエハースをダークチョコレートでコーティングしたお菓子です。

Cabshaを作ったのは、第一次世界大戦の直後にルーマニアからアルゼンチンに移住して来たロシア人、故アブラーシャ・ベンスキさん(画像右)。ルーマニアでショコラティエを営んでいたアブラーシャさんは、新天地で出会ったドゥルセ・デ・レチェの美味しさに感動し、アルゼンチンにはそれまで存在しなかったドゥルセ・デ・レチェ入りのチョコレートを作ろうと発案。何度も試行錯誤を重ねた結果、教会のミサで食べる薄い薄いウエハース、ホスティアにドゥルセを入れてチョコでコーティングするというシンプルな作り方で、とても上品なお菓子が出来上がりました。小さいけれど甘~いので、これだけで立派な食後のデザートになります。

実はアブラーシャさんは、このブログでもすでにお馴染みのチョコレート屋さん「VASALISSA」のオーナー、ダディ・マリヌッチさんのお父さま。「VASALISSA」といえば、チョコマニアを大満足させてくれる上質のカカオを用いたベルギーチョコレートのお店。チョコレートに対するダディさんの愛情とこだわりは、お父さまから引き継がれたものなのだそうです。
ちなみに今日9月9日は、アブラーシャさんの誕生日。アルゼンチンを代表するお菓子を考案したアブラーシャさんの記念すべき日は、やっぱりCabshaをいただきながらお祝いするとしましょう。


☆VASALISSAについての過去の記事はこちらからどうぞ!

*フェミニンな優しさが魅力のショコラティエ: http://precious31.exblog.jp/6327653/
*チョコレート屋さんのホットココア: http://precious31.exblog.jp/10810334/
*チョコレートのパーティーフェイバーはいかが?: http://precious31.exblog.jp/12373974/
*幸せのマロンクリーム: http://precious31.exblog.jp/14117062/

Tuesday, September 6, 2011

ベーグルが食べたい! [QuieroBagel.com]

もちもちっとした食感が病みつきになるベーグル。ブエノスアイレスでも最近は、オシャレなカフェでベーグルのサンドイッチが食べられるようになりましたが、大抵は「え、これベーグル?」と聞きたくなるような代物。でも、探せばちゃんとあるのですよ、本格的な美味しいベーグルが!QuieroBagel.com」は、ベーグルをこよなく愛するアルゼンチン人、ディエゴ・マカダールが経営するデリバリー専門のベーグル屋さん。ブエノスアイレス在住のアメリカ人向け情報サイト「Spotlight Buenos Aires」でも「ニューヨークのロウアーイースト以外の場所で食べるベストベーグル」と絶賛されたほどです(左上の画像はそこから拝借しました。Thank you, Ryan!!)。
注文は至って簡単。「QuieroBagel.com」のサイトにある「Order」のところをクリックすると左のようなフォームが表示されるので、自分の名前とメールアドレス、電話番号と注文内容を記入して送信すればOK。あとでお店から注文内容と住所、配達日時を確認する電話がかかってきます。

おススメのオーダーは「Assorted Frozen Dozen」(レギュラーサイズのアソーテッドベーグル12個)、または「Two Assorted Mid Size Frozen Dozen」(ミディアムサイズのアソーテッドベーグル24個)。右の画像はレギュラーサイズのセットで、プレーン、セサミ、アマポーラ(けしの実)、オニオン&ガーリックの4種類が3つずつ入っています。冷凍された状態(画像右のような状態→)で届くので、食べたいときにオーヴンで5~7分ほど加熱するだけで、いつでも焼きたてのベーグルが食べられるというわけです。
ベーグルが大好きなのに、ブエノスアイレスでは本物がないからと、ついに自分で作り始めたディエゴ。それだけに独特のしっとり感ともちもち感、外側のパリパリ感にはこだわりがあり、本場のベーグルに勝るとも劣らない絶品。クリームチーズとスモークサーモンの定番フィリングをはさんで、ニューヨークの味を堪能してみませんか。
*QuieroBagel.com
(配達時間:平日19~21時、土日11~23時)

Thursday, September 1, 2011

ブエノスアイレスで感じるヨーロッパの香り

ブエノスアイレスの街中を散策していると、建築物の美しさに目を奪われます。例え時代の変化に沿って1階部分がモダンな店舗に改装されている建物でも、上階を見上げると、19世紀から20世紀初頭に、欧州の建築様式で建てられた素晴らしい「作品」がそのまま残されていることが多く、窓や鉄柵、ファサード、屋根、彫刻といったあらゆるディテールに、この街が「南米のパリ」と呼ばれる所以を誰もが感じることでしょう。
特にレコレータ地区の街並みは、まさにパリそのもの。実際にレコレータ地区は、欧州の雰囲気が凝縮されたフォトジェニックなポイントとして、海外のプロダクションからCMや広告の撮影にも使われています(画像はいずれもOh!Buenos Aires!より)。

先日、そんなブエノスアイレスの街から日本の知り合いに贈るプレゼントを探すのに、何かヨーロッパの香り漂うものを・・・と思っていたところ、本屋でこのようなものを見つけました。ブックマーク、つまり「栞」(しおり)です。市内の代表的な建物のイラストが施された栞で、左から「Correo Central」(中央郵便局)、「Congreso」(国会議事堂)、「Casa Rosada」(大統領府)。嵩張らないし、封筒にそっと入れて手紙と一緒に送ることもできるし、ちょっとしたギフトに使えますね。
およそ100年もの間どっしりと構える重厚で凝った造りの建物を見ていると、全てが「手軽でシンプルで簡単」になりつつある現代社会がとても薄っぺらなものに見えてきます。ブエノスアイレスで感じるヨーロッパの香りは、歴史の重みも感じさせてくれるのでした。

ブログをなかなか更新することができないので、「ブエノスアイレスの日常」をインスタグラムにてゆるりと紹介しています。これからはこちらをフォローしていただけると嬉しいです♪ http://www.instagram.com/jpportena