Wednesday, December 26, 2012

ポロの英雄による本物のポロ・ブランド [La Dolfina]

アルゼンチンが世界有数の「ポロ王国」で、毎年、トップクラスの選手たちによる超ハイレベルな大会が行なわれるということについては以前このブログにも書いたとおり(記事はこちら:http://precious31.exblog.jp/12713010/)。今回は、その記事でも取り上げたポロ界の英雄アドルフォ・カンビアッソがプロデュースするアパレル・ブランド「La Dolfina」(ラ・ドルフィーナ)を紹介しましょう。

アルゼンチンでポロに興じる人の数はおよそ3000人。そのほとんどが欧州の貴族の末裔である中、貴族の血を引き継がず、それでも世界一と言われるテクニックを持ち、自身が所有する農場に最高級の馬たちを揃え、英国王室のヘンリー王子にもその技術を伝授したことで有名なカンビアッソ(画像左♥)。 そんな彼が、自分のチーム「La Dolfina」とそのライフスタイルをテーマとしたメンズ専門のアパレルブランドを発表したのが04年のこと。以来、アルゼンチンのハイセンスな若者たちから圧倒的な支持を得てどんどん店舗数を増やし、今月初め、ブエノスアイレス市内の一等地に旗艦店をオープンさせました。



扱っている商品は、カンビアッソのチーム「La Dolfina」のユニフォーム(画像右)をはじめ、ポロシャツはもちろん、今流行りのプレイド・シャツにTシャツ、フーディーにセーター、ロング&ショートパンツに靴まで全てがオリジナルデザインで、どれもこれもアルゼンチン製とは思えないほど(失礼!)上質。特に綿100%のポロシャツのソフトな着心地は、天下のラルフ・ローレンにも勝るほど。「さすが世界一のポロプレーヤーが作らせる本物のポロシャツだけのことはある!」と納得させられます。
また、アルゼンチンならではの良質で柔らかな革で作られたジャケットは、普段着をちょっとクラスアップしたいときに最適なアイテム。私の夫はブランドがオープンしてすぐに革のジャケットを購入しましたが、8年経った今も愛用し続けています。



広い店内の奥には、アルゼンチンのポロを称える「ホール・オブ・フェイム」が常設。「La Dolfina」の他、カンビアッソにとってはライバルであり、この国のポロ文化を守り続ける同胞でもある他の選手たちのチームを、それぞれの歴史や功績と一緒に紹介する一種の博物館のようになっています。小さなスペースですが、彼のポロに対する情熱を感じていただけることでしょう。

お店の入り口には、カンビアッソのトレードマークでもあるアルゼンチン国旗柄のヘルメットと、その国旗の真ん中にある太陽が描かれていて、ドアを開ける前からなんとなく愛国心をくすぐられるような気分に。店内には年代ものの重厚なソファーがいくつか置かれているので、男性陣がお買い物している間、女性や子供たちはゆったり座って休んでいられます。こういうところに、自身も3児のパパであり、「家族の支えがあってこそポロは代々引き継がれていく」というカンビアッソのアイデアが反映されているような気がします。
古き良き時代の欧州の伝統が息づくアルゼンチンならではの、ポロの英雄が作る本物のポロ・ブランド「La Dolfina」の服を着て、ちょっとポルテーニョ(ブエノスアイレスっ子)気分を味わってみませんか。

La Dolfina
旗艦店:Av. Figueroa Alcorta 3399
(Ortiz de Ocampoとの角 / レコレータ地区)
本店:Av. Alvear 1751
(Rodriguez Peña通りとCallao通りの間 / レコレータ地区)
支店:Martha Salotti 454(プエルト・マデーロ地区)

*その他の店舗についてはLa DolfinaのFacebookページ(https://www.facebook.com/ladolfinaok)にてご確認ください

マクシマ妃ご用達のブランド [Peter Kent]

アルゼンチンは、とても上質な革の生産地として知られています。世界的に有名な一流ブランドの中には、なめされた状態の革だけをアルゼンチンから輸入して、そこから製品を作っているところもあるほど。国内には質が良くて可愛いオリジナルのレザーグッズを扱っているお店がいくつかありますが、今回はオランダ皇太子妃もご用達というブエノスアイレスのブランドを紹介します。

多くの方がご存知のとおり、オランダのマクシマ皇太子妃(画像右:オランダ王室公式サイトより)はアルゼンチン人。天真爛漫で知的で、笑顔がチャーミングなマクシマ妃は好感度が高く、オランダの人たちからも愛されています。そんな彼女が公私問わず愛用しているのが「Peter Kent」のバッグ。「ピーター・ケント」なんて、まるでアメコミの主人公の名前みたいですが、国産にこだわるれっきとした100%メイド・イン・アルゼンチンのブランドです。1972年にブエノスアイレスの高級住宅地レコレータに店舗をオープンさせてから、今年で創業50周年を迎えました。

独自の手法でなめされた上質な革で、バッグや小物、ベルト、ジャケットといった様々な製品が作られている中、最も有名なのがマクシマ妃もご愛用のこのバッグ(画像上&左)。お店では「1112」という商品番号で呼ばれていますが、顧客の間ではミニ・トランクを意味する「baulito」(バウリート)という愛称で親しまれています。
ころんとしたデザインに、アルミキャスト製の持ち手がとっても可愛いバウリート。中でもマクシマ妃が愛用しているベビーピンクのものは、オランダのファッション誌で、なんとルイ・ヴィトンやマルベリーのバッグと一緒にmust haveアイテムとして紹介されるという名誉を授かりました。色は他にもブルー系やオレンジ系などがあり、多彩な展開となっています。
(Fotos: Prensa Peter Kent)

バウリートの他に人気なのがこちらのエコバッグ(画像左)。コットン地に革底のバッグで、くるくるっと丸めておいて、必要なときにサブバッグとして使えます。いろんな色がありますが、私はちょっと豪華なシャンパン・ゴールドを選んでみました。「Buenos Aires」という文字が入っているので、おみやげにしてもいいですね。
他にも、シンプルでシックなものから斬新でカラフルなデザインのものまで、ステキなものがたくさん。マクシマ妃ご用達のお店で、アルゼンチンが世界に誇る革製品を手にとって、ぜひその質の良さを実感してみてください。

Peter Kent
本店:Arenales 1210(Libertad通りとの角 / レコレータ地区)
支店:Av. Alvear 1820(Callao通りとの角 / レコレータ地区)
*ショッピングモール「Paseo Alcorta」の3階にも店舗が入っています
*Facebookページ: https://www.facebook.com/PeterKentHandbags

ブログをなかなか更新することができないので、「ブエノスアイレスの日常」をインスタグラムにてゆるりと紹介しています。これからはこちらをフォローしていただけると嬉しいです♪ http://www.instagram.com/jpportena