Saturday, April 27, 2013

ブエノスアイレスのエコバッグ その1


昨年10月からスーパーのビニール袋が有料となって以来、ブエノスアイレスでもやっとエコバッグやショッピングカートを持ってお買い物に出かける人が増えて来ました。その傾向から、いろんなブランド&ショップが可愛いエコバッグを販売するようになったので、バッグフェチな私は嬉しい限りです。過去にも何度かエコバッグについて取り上げたことはありましたが(例えばこちら→http://precious31.exblog.jp/15135832/)、今回は、最近の私のお気に入りを3つ紹介しましょう♪
まずはこちら、パレルモ・ハリウッド地区の人気カフェ「Pani」のオリジナル・エコバッグ。ボリュームたっぷりの朝食をお目当てに、我が家では週末かなりの頻度で訪れるカフェなんですが、ここのエコバッグはとっても優れモノ。ひとつひとつ異なるファブリック・柄を用いたデザインが可愛いのはもちろんのこと、裏地に内ポケット、マグネットボタンまでついていて、スーパーでのお買い物だけでなく、ピクニックやビーチ用のバッグとしても機能的な作りになっています。
 私はピンクが好きなので画像のようなデザインを選びましたが、他にもブルー系やアニマルプリントなどの柄・色があって、素材もキャンバス地、エナメルビニール、麻といろいろあるので、ぜひお店でお気に入りを探してみてください(カフェの入り口付近の雑貨コーナーにディスプレーされています)。

Pani
Nicaragua 6044
Tel. 4772-6420
*Facebookページ: https://www.facebook.com/paniesdelicioso

さてもうひとつはこちら(画像下)。このブログではすっかりお馴染みとなった生活雑貨ブランド「Violraviol」(ビオルラビオル)のエコバッグです。しっかりとした厚手の布地で作られた大きめサイズのバッグは、スーパーでの嵩張るお買い物の強い味方。大きいけれど布地が柔らかく、かっちりした型ではないので、肩から下げたときも持ち易いのが◎。「ビオルラビオル」のバッグはどれも可愛いので、新作が出るたびに買ってしまうのですが、これはコンパクトに折りたためるので旅行にも便利です。

Violraviol
El Salvador 5894
Tel. 4778-3136
*Facebookページ: https://www.facebook.com/violraviol

最後にご紹介するのは、アルゼンチンに昔からあるクラシックなお買い物バッグの「ミニ」バージョン。26cmX30cmという小さめのサイズなので、八百屋や肉屋といった小売店に行くとき専用。私がアルゼンチンで暮らし始めた80年代後半は、どの主婦もこれの大きいサイズを手に小売店を回って買い物をしていましたが、やがて大型スーパーが普及するにつれてビニール袋が一般化。街中でこのバッグを見かけることはごく稀となってたのが、最近のエコバッグ人気で再び日の目を浴びるようになりました。私の夫はこのお買い物バッグを「古くさい」と言って嫌がるのですが、いえいえ、そのレトロ感こそが可愛いんですってば!
大きな普通のバッグはスーパーでも販売されていますが、このミニバージョンはステキな雑貨屋さん「ENSERES」(エンセーレス)にて取り扱っています。

ENSERES
El Salvador 5986
Tel. 4776-0409
*Facebookページ: https://www.facebook.com/enseresbazar

Saturday, March 9, 2013

ハードカバーの可愛いノート [Cuaderno Rivadavia]


3月、アルゼンチンでは新学期がスタート。この季節、自分の身体よりも大きいくらいのリュックやカートを持って登校する新1年生の子供たちの姿を見ていると、とても微笑ましい気分になります。

アルゼンチンの小学校では、新学期の始まりに際して、学校から各生徒に「必要な文具リスト」が配布されます。ノートに鉛筆と消しゴム、ファイルにはさみ、定規といった個人で使う物の他に、クラスのみんなが持ち寄って使う画用紙や絵の具から、工作のための発泡スチロール製のボールまで、リストにある全ての文具を買い揃えなければなりません。そのため、この時期になるとスーパーマーケットには文具専用コーナーが設けられ、リスト片手に買い物をする人でごった返す光景が見られます。

そのリストの中に必ず含まれているのが、このハードカバーのノート。B5よりちょっと小さめのサイズで、作りは本と全く同じ。担任の先生が学校からのお知らせを書く連絡帳や、各科目の授業のために、子供たちはみんなこのハードカバーのノートを使います。扉のページについている、イラスト入りのスペイン語アルファベット表が可愛い♡

いくつかあるメーカーの中でも、王道を行くのはやっぱりRivadavia(リバダビア)社製のノート。Rivadaviaは100年近い歴史を持つ製紙会社で、アルゼンチンではノートや印刷紙の代名詞にもなっているほど。レトロな美しいロゴにも、貫禄が感じられます。

アルゼンチン産の文具にあまり素敵なものはないけれど、この定番ノートだけは別格。使い終わったら書棚に並べておけるのも嬉しい。ここでは私が好きなパステルカラーの水玉模様を紹介していますが、カバーには他にもいろんな色とパターンがあるので、お気に入りの一冊を選んでくださいね。

*「ハードカバーのノート」はスペイン語で「cuaderno tapa dura」(クアデルノ・タパ・ドゥーラ)といいます。tapaは表紙、duraはハードという意味。ちなみにスパイラルノートのことは「cuaderno con espiral」(クアデルノ・コン・エスピラル)、または「cuaderno anillado」(クアデルノ・アニジャード)と呼びます。

Saturday, March 2, 2013

こだわりカフェめぐり その14 [Prospero Velazco]

パレルモ・ハリウッド地区の一角にひっそりと佇む小さなカフェ。中をのぞいてみると、シンプルな内装の狭いスペースに、美味しそうなパンやケーキ、クッキーがたくさん並んでいます。ここは、ウルグアイ出身の有名なパティシエ、Prospero Velazco(プロスペロ・べラスコ)が、多くのファンからのリクエストに応えて2年前にオープンしたお店。甘すぎず大きすぎない、日本人好みのケーキが食べたいとき、私は迷わずここに直行します。


ケーキのショーケースとレジのある奥に着くまでに、壁いっぱいに並べられたクッキーや、焼き立てのクロワッサンにパン・オ・ショコラ、スコーンなどに誘惑されてしまって、結局毎回、ケーキ以外にもいろいろ購入。イートイン・スペースもあって、平日のお昼にはキッシュやサラダ、サンドイッチをメインとしたランチメニューもサーヴされます。テーブルの数が限られているので、ランチタイムや週末の朝などは座るのが難しいけれど、例えば平日の4時ごろ、近辺のレストランでランチを楽しんだあと、お茶とデザートだけのためにここに立ち寄るというタイミングだったらゆっくり座れる確率高し。

私が毎回、美しいケーキと一緒に買ってしまうのが、こちらのチョコレート・ダイヤモンド・クッキー。ほろほろでサクサクしていて、甘すぎなくって、それでいてチョコレートの風味はばっちりという絶品です。その他、新鮮なフルーツを使ったタルトレットや、朝食のためのクロワッサンやバゲット、パン・ド・カンパーニュなどの美味しさは、最近ブエノスアイレスで流行りのフランス風ブランジェリーの中でも指折りの本格派。テイクアウト目的にふらりと立ち寄って、もしテーブルが空いていたらその場でケーキをいただくという、気軽な気持ちで訪れたいカフェです。





Prospero Velazco
Arevalo 1947(Voltaire通りとの角 / パレルモ・ハリウッド地区)
Tel. 4771-1194 

*残念ながら閉店しました。

Tuesday, February 19, 2013

アルゼンチンの定番お菓子 その2 [DORIN'S / Gomitas de Eucalipto]




アルゼンチンの定番お菓子を紹介するシリーズの第2弾。今回登場するのはまず、私の大好きな「DORIN'S」(ドリンス)。ハートの形をした小さなキャンディーで、ちょっとレトロなデザインの可愛いマッチ箱のようなパッケージに、ビニール袋に包まれることもなくそのままころころと入っています。たまに崩れたキャンディーの欠片が箱の隙間からこぼれ出て、バッグの中に何やら怪しい白い粉が散乱!!というときもありますが、それもまたメイド・イン・アルゼンチンのご愛嬌。
 
味は「frutilla」(いちご)、「mandarina」(みかん)、「limon」(レモン)、「menta」(ミント)の4種類。ちょっと固めのラムネのようで、噛んだときの食感はAltoids(アルトイズ)みたいで粉っぽい。格別に美味しいというわけではないけれど、製造が始まった1950年からずっと変わらない素朴さと、なんといっても箱の可愛いさがポイント高し!

次に紹介するのはこちら、「Gomitas de Eucalipto」(ユーカリミント味のグミキャンディー)。グミというと世界各国にいろんなフレーバーのものがありますが、ミント味のものって意外と少ないのです。これは結構大きめで噛み応えがあるので、ちょっと小腹が空いたときにつまみ始めたらやめられない止まらない。私はいつも、長時間のフライトに乗るときにバッグに入れておいて、退屈になったらもぐもぐ。ユーカリミントでお口の中がすっきり爽やかになって、アルゼンチン⇔日本間の長旅に刺激(?)を与えてくれます。


周りについたお砂糖がこぼれてしまうので、一旦袋を開けたらジャムのボトルなどで保存すると良いでしょう。いくつかのメーカーからユーカリミント味のグミが出ていますが、私が好きなのは「Billiken」(ビジケン)社のもの。「Billiken」からはきれいなブルーのメントール味のグミも出ているので、ミントがお好きな方はぜひお試しあれ。

「DORIN'S」は街中のキオスコで、「Gomitas de Eucalipto」はキオスコやスーパーにてお買い求めいただけます!



Sunday, February 10, 2013

アイスティーにぴったりのフルーツティー [Sophie de "Tealosophy"]



今ブエノスアイレスは、蒸し暑~い夏の真っ只中。こんなときには、ちょっとすっぱいフルーツティーが美味しい♪ ということで、昨年パリで買った「Løv Organic」のWildberry Fruit Teaでアイスティーを作って惜しみなく飲んでいたら、あっという間に底をついてしまいました。
そこで、通販で取り寄せようと思い、上記のサイトに入ってお茶の成分を改めて読んでみると、ハイビスカスにローズヒップ、ベリー各種、りんご、オレンジがブレンドされているとのこと。う~ん、これだったらなんとなく、 ここでも似たようなものが手に入りそうな感じ。
ということで、ブエノスアイレスのお茶専門店「Tealosophy」(ティーロソフィー)に直行。アルゼンチン人のティーブレンダー、イネス・ベルトンが作る100種類以上のオリジナルブレンドが並ぶお店で聞いてみると、やっぱりありました、良く似た成分のフルーツティーが!


イネスが妹ソフィアのために作ったというブレンドで、その名も「Sophie」(ソフィー)。中に入っているのは、オレンジ、りんご、みかんといったフルーツに、主役のハイビスカスとローズヒップ。Wildberry Fruit Teaのようなベリー系は入っていませんが、シトラスの香りが良かったので、迷わず購入。早速アイスティーにしてみたところ、とっても美味しくできあがりました。


ハイビスカスとローズヒップに抗酸化作用があるので、サプリのような感覚で身体のために毎日飲めるし、ノンカフェインなところも嬉しい。「Løv Organic」のサイトに、フルーツティーを使った美味しいアイスティーの作り方を見せる動画があったので、参考までにアップしますね。
(動画では砂糖を入れていますが、私は砂糖の代わりにステビア甘味料を入れてます。酸っぱい飲み物がお好きな方は、甘みなしでどうぞ)
Tealosophy
*Avenida Alvear 1883 (Hotel Alvear1階のガレリア奥 / レコレータ地区)
*Gorriti 4865(Armenia通りとGurruchaga通りの間 / パレルモ・ソーホー地区)
*Facebookページはこちら:Tealosophy By Ines Berton


Sunday, January 13, 2013

木製車両の思い出 [Subte Linea A]

私がブエノスアイレスで暮らし始めたのは、今からおよそ24年前の89年3月のこと。知り合いもいない見知らぬ国に独りで来てしまった当時、アルゼンチンは本当に日本から遠い国でした。両国を結ぶ飛行機はカナディアン航空かヴァリグ航空しかなく、今のようにメールやSMSで簡単にコミュニケーションが取れるわけでもなく、一般家庭の固定電話からは国際電話がかけられなかったので、日本とコンタクトを取るためにはいちいちオフィス街にあるENTEL(当時のアルゼンチン電信公社)まで出向くしかなくて。
そんな時代に唯一、ブエノスアイレスの情報源となったのが「地球の歩き方」のガイドブック。私は憧れの街に着いてすぐ、そこで紹介されていた「70年ものの古い木製車両」に乗りに出かけたのを覚えています。それが、今年1月11日まで現役で走っていた地下鉄A線の車両でした。

1913年に開業したA線は、なんと日本最古の地下鉄である東京銀座線のモデルにもなったという路線。日本の技術者たちがブエノスアイレスまでやって来て、世界の最先端を行く地下鉄を見学し、その技術を日本に持ち帰ったのだそうです。
その歴史ある路線を開通当時から走っている木製車両は、ベルギーの車輌製造会社「ラ・ブルジョワーズ」 製。

ブログをなかなか更新することができないので、「ブエノスアイレスの日常」をインスタグラムにてゆるりと紹介しています。これからはこちらをフォローしていただけると嬉しいです♪ http://www.instagram.com/jpportena