Saturday, March 9, 2013

ハードカバーの可愛いノート [Cuaderno Rivadavia]


3月、アルゼンチンでは新学期がスタート。この季節、自分の身体よりも大きいくらいのリュックやカートを持って登校する新1年生の子供たちの姿を見ていると、とても微笑ましい気分になります。

アルゼンチンの小学校では、新学期の始まりに際して、学校から各生徒に「必要な文具リスト」が配布されます。ノートに鉛筆と消しゴム、ファイルにはさみ、定規といった個人で使う物の他に、クラスのみんなが持ち寄って使う画用紙や絵の具から、工作のための発泡スチロール製のボールまで、リストにある全ての文具を買い揃えなければなりません。そのため、この時期になるとスーパーマーケットには文具専用コーナーが設けられ、リスト片手に買い物をする人でごった返す光景が見られます。

そのリストの中に必ず含まれているのが、このハードカバーのノート。B5よりちょっと小さめのサイズで、作りは本と全く同じ。担任の先生が学校からのお知らせを書く連絡帳や、各科目の授業のために、子供たちはみんなこのハードカバーのノートを使います。扉のページについている、イラスト入りのスペイン語アルファベット表が可愛い♡

いくつかあるメーカーの中でも、王道を行くのはやっぱりRivadavia(リバダビア)社製のノート。Rivadaviaは100年近い歴史を持つ製紙会社で、アルゼンチンではノートや印刷紙の代名詞にもなっているほど。レトロな美しいロゴにも、貫禄が感じられます。

アルゼンチン産の文具にあまり素敵なものはないけれど、この定番ノートだけは別格。使い終わったら書棚に並べておけるのも嬉しい。ここでは私が好きなパステルカラーの水玉模様を紹介していますが、カバーには他にもいろんな色とパターンがあるので、お気に入りの一冊を選んでくださいね。

*「ハードカバーのノート」はスペイン語で「cuaderno tapa dura」(クアデルノ・タパ・ドゥーラ)といいます。tapaは表紙、duraはハードという意味。ちなみにスパイラルノートのことは「cuaderno con espiral」(クアデルノ・コン・エスピラル)、または「cuaderno anillado」(クアデルノ・アニジャード)と呼びます。

Saturday, March 2, 2013

こだわりカフェめぐり その14 [Prospero Velazco]

パレルモ・ハリウッド地区の一角にひっそりと佇む小さなカフェ。中をのぞいてみると、シンプルな内装の狭いスペースに、美味しそうなパンやケーキ、クッキーがたくさん並んでいます。ここは、ウルグアイ出身の有名なパティシエ、Prospero Velazco(プロスペロ・べラスコ)が、多くのファンからのリクエストに応えて2年前にオープンしたお店。甘すぎず大きすぎない、日本人好みのケーキが食べたいとき、私は迷わずここに直行します。


ケーキのショーケースとレジのある奥に着くまでに、壁いっぱいに並べられたクッキーや、焼き立てのクロワッサンにパン・オ・ショコラ、スコーンなどに誘惑されてしまって、結局毎回、ケーキ以外にもいろいろ購入。イートイン・スペースもあって、平日のお昼にはキッシュやサラダ、サンドイッチをメインとしたランチメニューもサーヴされます。テーブルの数が限られているので、ランチタイムや週末の朝などは座るのが難しいけれど、例えば平日の4時ごろ、近辺のレストランでランチを楽しんだあと、お茶とデザートだけのためにここに立ち寄るというタイミングだったらゆっくり座れる確率高し。

私が毎回、美しいケーキと一緒に買ってしまうのが、こちらのチョコレート・ダイヤモンド・クッキー。ほろほろでサクサクしていて、甘すぎなくって、それでいてチョコレートの風味はばっちりという絶品です。その他、新鮮なフルーツを使ったタルトレットや、朝食のためのクロワッサンやバゲット、パン・ド・カンパーニュなどの美味しさは、最近ブエノスアイレスで流行りのフランス風ブランジェリーの中でも指折りの本格派。テイクアウト目的にふらりと立ち寄って、もしテーブルが空いていたらその場でケーキをいただくという、気軽な気持ちで訪れたいカフェです。





Prospero Velazco
Arevalo 1947(Voltaire通りとの角 / パレルモ・ハリウッド地区)
Tel. 4771-1194 

*残念ながら閉店しました。

ブログをなかなか更新することができないので、「ブエノスアイレスの日常」をインスタグラムにてゆるりと紹介しています。これからはこちらをフォローしていただけると嬉しいです♪ http://www.instagram.com/jpportena