ブエノスアイレスの街中を散策していると、建築物の美しさに目を奪われます。例え時代の変化に沿って1階部分がモダンな店舗に改装されている建物でも、上階を見上げると、19世紀から20世紀初頭に、欧州の建築様式で建てられた素晴らしい「作品」がそのまま残されていることが多く、窓や鉄柵、ファサード、屋根、彫刻といったあらゆるディテールに、この街が「南米のパリ」と呼ばれる所以を誰もが感じることでしょう。
特にレコレータ地区の街並みは、まさにパリそのもの。実際にレコレータ地区は、欧州の雰囲気が凝縮されたフォトジェニックなポイントとして、海外のプロダクションからCMや広告の撮影にも使われています(画像はいずれもOh!Buenos Aires!より)。
先日、そんなブエノスアイレスの街から日本の知り合いに贈るプレゼントを探すのに、何かヨーロッパの香り漂うものを・・・と思っていたところ、本屋でこのようなものを見つけました。ブックマーク、つまり「栞」(しおり)です。市内の代表的な建物のイラストが施された栞で、左から「Correo Central」(中央郵便局)、「Congreso」(国会議事堂)、「Casa Rosada」(大統領府)。嵩張らないし、封筒にそっと入れて手紙と一緒に送ることもできるし、ちょっとしたギフトに使えますね。
およそ100年もの間どっしりと構える重厚で凝った造りの建物を見ていると、全てが「手軽でシンプルで簡単」になりつつある現代社会がとても薄っぺらなものに見えてきます。ブエノスアイレスで感じるヨーロッパの香りは、歴史の重みも感じさせてくれるのでした。
ブログをなかなか更新することができないので、「ブエノスアイレスの日常」をインスタグラムにてゆるりと紹介しています。これからはこちらをフォローしていただけると嬉しいです♪ http://www.instagram.com/jpportena
-
皆さんは、アルゼンチンの守護聖母「Nuestra Señora de Lujan」(ルハンの聖母)のお話を知っていますか? 1630年、アルゼンチン北部の街サンティアゴ・デル・エステーロに住むポルトガル人のカトリック信者が、ブラジル在住の友人に聖母マリア像の製作を依頼し、輸...
-
アルゼンチンは、とても上質な革の生産地として知られています。世界的に有名な一流ブランドの中には、なめされた状態の革だけをアルゼンチンから輸入して、そこから製品を作っているところもあるほど。国内には質が良くて可愛いオリジナルのレザーグッズを扱っているお店がいくつ...
-
どこの国にも、昔から変わらない美味しさで、子供にも大人にも愛され続けている 「定番のお菓子」というものがありますよね。私の場合、日本の定番お菓子としてまず思いつくのは、ポッキー、ビスコ、ミルキー、といったところでしょうか。このブログでは、アルゼンチンのそういった定番お菓子を少...