こちらのブログでは今まで、いくつかの「アルゼンチンのおみやげ」を紹介してきましたが、長年アルゼンチンに住んでいる私の場合、日本に一時帰国した際に「日本のおみやげ」をこちらの知り合いのために買う機会の方が多いのが実情です。インターネットの捜索サイトで「海外へのおみやげ」をサーチしてみると、それはそれは様々な商品が出てきて面白いのですが、「人気のあるプレゼント」とされているなかには、人気度のほどがちょっと疑わしい物も。贈る相手にもよりますし、好みや趣味もそれぞれなので、一概に「これがベスト」と言えるものはありませんが、今回は私が過去、「アルゼンチン人女性に贈って喜ばれた日本のギフト」を紹介したいと思います。まず、大抵の女性に喜んでもらえるのは「お香」。中でもこちら(←画像左)のように、小さな木箱に入ったお香立てとのセットになったものは、ラッピングを開けた瞬間に「きゃ~♪」という歓声(?)があがったほど。香りは特に人によって嗜好が異なるので難しいところなのですが、フラワー系の優しい香りを選べば無難でしょう。海外では一般的に「日本のもの=繊細なもの」というイメージを抱いている人が多いので、小さくて細かくて可愛らしいものは好評です。桜をイメージしたこのお香は日本香道の製品で、同社のサイト(こちら)にて詳しい説明をご覧いただくことができます。
もうひとつはこちら(画像右→)、私も愛用している南部鉄器のカラーティーポット。岩手県の伝統工芸品である南部鉄器は、いまや「iwachu」の呼び名のもと、フランスを始めとするヨーロッパで大人気。ブエノスアイレス市内でも雑貨店でベーシックな黒い鉄器が販売されていますが、カラーバリエーションはほとんどありません。日本にはピンク、白、紫、ローズ、空色にミモザ色といったモダンなカラーの他、モカゴールド、ブラウン、紺色といったシックなものまであって、紅茶が好きな方へのギフトには最適です。実はこのカラフルな南部鉄器は、岩手県の工房で海外への輸出向けに特別に作られているものなのだそう。日本では「オ ドゥラ デ メール」(http://www.uminokanatani.com/)という南部鉄器カラーポット専門店にて購入可能です。
また、紅茶が好きな方だったら、日本のお茶筒も喜ばれます。特に友禅柄の和紙で包まれたお茶筒(画像右→)は、いかにも日本らしくて可愛いですよね。 お茶を入れなくても、キャンディーを入れる缶としても使えるので重宝がられます。 お茶屋さんで扱っていますが、私は今年の1月、一足先に日本からアルゼンチンに戻った夫を見送りに成田空港に行った際、港内のギフトショップで小ぶりの可愛いお茶筒を見つけて、おみやげ用に大人買いしてしまいました。「いかにも」な外国人用ギフトショップでも、決して侮ってはなりません。
ちなみにアルゼンチンでは、プレゼントを受け取ったらその場ですぐに開けてみるのがエチケット。いただいたものをそのまま開けずにもらって行くことは、相手に不快感を与えることもあるので、どうぞお気をつけくださいね。追記:うちの夫(ウルグアイ人)はその「いかにも」な日本のギフトが大好き。古都で見かける「100%外国人観光客向けおみやげ屋さん」に足を踏み入れると、大好きな侍関連のグッズ(兜とか刀とか!)を真剣に物色し始めるので、私はひたすらその横で「大きな置物はダメよ~」と言い聞かせるのでした・・・。