突如として我が家の食卓に出現した謎の物体。実はこれ、ペンギンの形をしたピッチャーで、アルゼンチンではレストランやバールでワインを入れるデカンタとして使われているものです。
アルゼンチン南部には、マゼランペンギンの繁殖地として有名なプンタ・トンボという地区があり、繁殖期にはなんと50万羽ものマゼランペンギンがここに集まってくるのだとか。ブエノスアイレスに住んでいると、1600kmも離れたところに集まるペンギンさんたちを意識することはほとんどないので、日本といえば鶴、中国といえばパンダといったように、アルゼンチンといえばペンギン!という発想がすぐに浮かんでくるわけでもなく、どうしてペンギンを模ったのか、その誕生秘話を知りたくなってしまいますが、どのようにしてこれが作られたのかは今のところ不明です。
一口に「ペンギンの形」といっても、その大きさ、デザイン、色には様々なバリエーションがあって、一番ポピュラーなモデルは雑貨屋「Calma Chicha」で売られているような茶色のもの(画像右)。また、レストランによってはこのように→シュールなペンギンがペイントされているものが使われているところもあります。
私が買ったのは「Bartolomea」のオリジナル(画像左)。鋭い目に、ちょっと挑発的(?)なくちばしも、優しいパステルカラーになっていると憎めません。デカンタ以外にも、水やジュースを入れたり、また小さなサイズのものはミルクピッチャーとして使うのにぴったりです。
それにしても、食卓にマゼランペンギンとは・・・。この大胆な発想の原点をご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてください。
☆Calma Chicha
Honduras 4909
Tel. 4831-1818
☆Bartolomea
J. F. Segui 3720
Tel. 4809-3179
*「Bartolomea」についてはこちら↓の記事でも紹介しています
http://preciosas31.blogspot.com/2011/05/bartolomea.html
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