私が住んでいるパレルモ地区から、広いリベルタドール大通りを10分ほど歩いたところに、「Croque Madame」(クロックマダム / 画像左)というとてもステキなカフェ&レストランがあります。国立装飾美術館の敷地内にあるこのカフェにはフランスの空気が漂っていて、ブエノスアイレスが「南米のパリ」と呼ばれる所以がここにあると言っても過言ではありません。
国立装飾美術館はもともと、1900年代初頭、フランスのベルエポックを代表した人気建築家ルネ・セルジャンによって建てられたエラスリス=アルベアール邸だった建物。ルネ・セルジャンは、パリ市内のニッシム・ド・カモンド美術館や、ベルサイユ宮殿のすぐ隣にあるトリアノン・パラス・ホテルとなった建物を造った建築家として知られていますが、彼はブエノスアイレスにもいくつかの建築物を残していて、そのひとつがこのエラスリス=アルベアール邸宅。その敷地内にあるカフェですから、まさにそこだけパリ♪な空間なのです。
でも、ここでいただくクロックマダム(画像右)は本場パリ以上の美味しさ!一見すると卵が乗っかっていないようでクロックムッシューみたいなのですが、実は中が丸くくり抜いてあって、そこにちゃんと卵が落とされています。濃厚なチーズ、味わい深いハム、食欲をそそるバターの香り・・・。個人的には、昨年のパリ旅行の際に食べたどこのクロックマダムよりも美味しいと思っています。
そしてもうひとつ、本場に負けていないものといえばこちら、クレーム・ブリュレ(画像左)。映画「アメリ」の主人公アメリ・プーランが「私の好きなこと」のひとつに挙げていた「クレーム・ブリュレのカリカリになった焼き目をスプーンで壊すこと」をやってみたい!と思った方に大満足していただけるはず。カリカリのキャラメルに、ほんのりと甘いとろとろのカスタードは、お茶の時間にこれだけを食べに来る価値アリ。また、こちら(画像右下)はデニッシュ生地のパンを使った生ハムとボッコンチーニ入りサンドイッチ。アルゼンチンのハムとチーズの質の高さをわかっていただくのに最適な一品です。
美しく装飾された店内はとってもとっても狭いので、お天気が良い日は開放的なガーデン席が一番。日差しを気にすることのないように、あらかじめ木陰のテーブルを予約しておくことをオススメします。
Croque Madame
Av. Libertador 1902
Tel. 4803-8639
*公式サイト:http://www.croquemadame.com.ar
(市内にはいくつかの支店があり、同じメニューのオーダーが可能ですが、パリの雰囲気を満喫したい方はぜひこちらのお店をご利用ください。)
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