Tuesday, February 15, 2011

番外編: Paris, je t'aime 2 [Le Petit Prince 星の王子様]


パリに行ったら絶対に買いたい!と思っていたもののひとつに、「Le Petit Prince」(星の王子さま)のフランス語版の本がありました。ハードカバーの本が大好きな次女へのクリスマスプレゼントにしようと思っていたからです。
「星の王子さま」の物語は全世界中の人々に親しまれていますが、作者であるアントワーヌ・ ドゥ・サン=テグジュペリがその昔、郵便飛行士として、ヨーロッパとアルゼンチン南部のパタゴニアを何度も往復していたということを知っている人は少ないのではないでしょうか。サン=テグジュぺリを始めとするフランス人のパイロットたちは、当時、非常に困難とされていたアンデス山脈越えを何度もやってのけ、その偉業を称えて、パタゴニアの有名なフィッツロイ山(Monte Fitz Roy)を囲む山々に、サン=テグジュぺリらフランス人パイロットの名前がつけられているのです。そして、2年前にパタゴニアを訪れたとき、紺碧の空に聳え立つサン=テグジュぺリ針峰を見て感銘を受けて以来、彼の本をもっと読んでみたくなり、語学が得意な次女には、ぜひともフランスで原語版の「星の王子さま」を買ってあげようと思っていました。

そこで、パリ市内サンジェルマン・ドゥプレ地区にある子供の本専門店「Chantelivre」(シャントリーヴル)に行くと、クリスマス前ということで店内は同じようにプレゼントを買いに来た人たちで大混雑!本を探すのも難しそうに思えたので、店員さんに「Le Petit Prince」がどこに置いてあるかを聞くと、「これがオススメですよ」と見せてくれたのがこのポップアップ絵本でした。縦30cm、幅6cmくらいの大きな本で、嵩張る荷物を避けたい私は一瞬戸惑ったのですが、開いてみたらなんと素晴らしい!あの可愛らしいイラストが、全て立体的に、飛び出してくるように作られているのです。

 しかも、その飛び出し方も半端なものではありません。有名な「バオバブの木」だって、ほらご覧の通り。王子さまが愛着を抱いた「ヒツジの箱」もとっても可愛いし、砂漠のヘビも動くしで、どんどん物語の中に惹き込まれてしまいそうです。
「抱え応えのある本」が大好き(?)という次女は、このプレゼントに大喜びしてくれました。 いつか彼女が、自分の子供に読み聞かせてあげる日が来るかしら。



版元は、オリジナル版の版権を所有しているフランスのGallimard社。 日本語版も出版されているそうですので、機会があったらぜひ書店で手にとってみてください。子供の頃に読んだ物語に、ポップアップによる臨場感も加わって、改めて感動すること間違いなしです。
サン=テグジュぺリは他にもいくつかの作品を残していますが、そのうちのひとつ「Vol de Nuit」(夜間飛行)は、主人公がパタゴニア機に乗ってブエノスアイレスに帰還するという、まるで自身の体験談をそのまま書き綴っているかのようなスリリングな物語。もしもパタゴニア地方に行くことがあったら、ぜひフィッツロイ山に並ぶサン=テグジュぺリ針峰を探してみてください。
 


子供の本の専門店「Chantelivre」(シャントリーヴル)
13 rue de Sevres (サンジェルマン・ドゥプレ地区)
75006 Paris, France




☆パタゴニア旅行についての記事はこちらからどうぞ!

偉大なるパタゴニア: http://precious31.exblog.jp/8363457/
クリスティーナ牧場でパタゴニアを満喫!Part 1: http://precious31.exblog.jp/10706497/
クリスティーナ牧場でパタゴニアを満喫!Part2:http://precious31.exblog.jp/10741652/
クリスティーナ牧場でパタゴニアを満喫!Part 3:http://precious31.exblog.jp/10778048/

 

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