定番リストの栄えある第1弾を飾るのは「Cabsha」(カブシャ)。ドゥルセ・デ・レチェ(アルゼンチン名物のミルクジャム)のフィリングが入ったうす~いウエハースをダークチョコレートでコーティングしたお菓子です。
Cabshaを作ったのは、第一次世界大戦の直後にルーマニアからアルゼンチンに移住して来たロシア人、故アブラーシャ・ベンスキさん(画像右)。ルーマニアでショコラティエを営んでいたアブラーシャさんは、新天地で出会ったドゥルセ・デ・レチェの美味しさに感動し、アルゼンチンにはそれまで存在しなかったドゥルセ・デ・レチェ入りのチョコレートを作ろうと発案。何度も試行錯誤を重ねた結果、教会のミサで食べる薄い薄いウエハース、ホスティアにドゥルセを入れてチョコでコーティングするというシンプルな作り方で、とても上品なお菓子が出来上がりました。小さいけれど甘~いので、これだけで立派な食後のデザートになります。
実はアブラーシャさんは、このブログでもすでにお馴染みのチョコレート屋さん「VASALISSA」のオーナー、ダディ・マリヌッチさんのお父さま。「VASALISSA」といえば、チョコマニアを大満足させてくれる上質のカカオを用いたベルギーチョコレートのお店。チョコレートに対するダディさんの愛情とこだわりは、お父さまから引き継がれたものなのだそうです。
ちなみに今日9月9日は、アブラーシャさんの誕生日。アルゼンチンを代表するお菓子を考案したアブラーシャさんの記念すべき日は、やっぱりCabshaをいただきながらお祝いするとしましょう。
☆VASALISSAについての過去の記事はこちらからどうぞ!
*フェミニンな優しさが魅力のショコラティエ: http://precious31.exblog.jp/6327653/
*チョコレート屋さんのホットココア: http://precious31.exblog.jp/10810334/
*チョコレートのパーティーフェイバーはいかが?: http://precious31.exblog.jp/12373974/
*幸せのマロンクリーム: http://precious31.exblog.jp/14117062/