Friday, September 9, 2011

アルゼンチンの定番お菓子 その1 [Cabsha]

どこの国にも、昔から変わらない美味しさで、子供にも大人にも愛され続けている 「定番のお菓子」というものがありますよね。私の場合、日本の定番お菓子としてまず思いつくのは、ポッキー、ビスコ、ミルキー、といったところでしょうか。このブログでは、アルゼンチンのそういった定番お菓子を少しずつ紹介して行きたいと思います。
定番リストの栄えある第1弾を飾るのは「Cabsha」(カブシャ)。ドゥルセ・デ・レチェ(アルゼンチン名物のミルクジャム)のフィリングが入ったうす~いウエハースをダークチョコレートでコーティングしたお菓子です。

Cabshaを作ったのは、第一次世界大戦の直後にルーマニアからアルゼンチンに移住して来たロシア人、故アブラーシャ・ベンスキさん(画像右)。ルーマニアでショコラティエを営んでいたアブラーシャさんは、新天地で出会ったドゥルセ・デ・レチェの美味しさに感動し、アルゼンチンにはそれまで存在しなかったドゥルセ・デ・レチェ入りのチョコレートを作ろうと発案。何度も試行錯誤を重ねた結果、教会のミサで食べる薄い薄いウエハース、ホスティアにドゥルセを入れてチョコでコーティングするというシンプルな作り方で、とても上品なお菓子が出来上がりました。小さいけれど甘~いので、これだけで立派な食後のデザートになります。

実はアブラーシャさんは、このブログでもすでにお馴染みのチョコレート屋さん「VASALISSA」のオーナー、ダディ・マリヌッチさんのお父さま。「VASALISSA」といえば、チョコマニアを大満足させてくれる上質のカカオを用いたベルギーチョコレートのお店。チョコレートに対するダディさんの愛情とこだわりは、お父さまから引き継がれたものなのだそうです。
ちなみに今日9月9日は、アブラーシャさんの誕生日。アルゼンチンを代表するお菓子を考案したアブラーシャさんの記念すべき日は、やっぱりCabshaをいただきながらお祝いするとしましょう。


☆VASALISSAについての過去の記事はこちらからどうぞ!

*フェミニンな優しさが魅力のショコラティエ: http://precious31.exblog.jp/6327653/
*チョコレート屋さんのホットココア: http://precious31.exblog.jp/10810334/
*チョコレートのパーティーフェイバーはいかが?: http://precious31.exblog.jp/12373974/
*幸せのマロンクリーム: http://precious31.exblog.jp/14117062/

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