プロフィールにもあるとおり、私の本業はサッカーライターです。
大学卒業後すぐアルゼンチンにやって来て、2年ほど過ごしたら日本に戻ってサッカー誌のエディターになるつもりだったのが、日本でもサッカーがプロ化されたことによって海外からの情報がますます必要となって仕事が増えたこと、また、今の夫となる人と出会い、 ずっと一緒にいたいと思ったことなどの理由でそのまま居ついてしまったという始末。
この本では、そんな私がアルゼンチンで取材活動を始めてから今まで、22年という長い期間を経て知り得た「良質なストライカー誕生のバックグラウンド」を紹介しています。決定力不足に悩む日本のサッカーへのヒントとして、育成のプロや選手の家族、元選手たちが語る様々なエピソードやアドバイスが書かれているのですが、それらの中には、サッカーの世界を超え、人が生きていくうえで参考になる言葉も出てきます。
例えば、「逆境に耐え、その経験をプラスの方向に変え、ポジティヴな未来につなげること」の大切さ。「失敗を恐れないこと」から切り開かれる「自分が歩むべき道」。目先の満足ではなく「本当の目標を見定めること」がもたらす結果。これらは全て、ジュニアやユース世代の少年たちの育成に従事する指導者たちによる教えのほんの一部です。
世界中で活躍するアルゼンチンのストライカーたちが体験した知られざるドラマや、指導者たちによる「参考になる話」を通じて、日本からはとっても遠い国アルゼンチンをもっと知っていただきたいという気持ちを込めて書いた一冊です。ご興味のある方は、ぜひご一読くださいませ!
[Photos: Javier Garcia Martino / PHOTOGAMMA]
*Amazon.jpのページ :「ストライカーのつくり方」(講談社現代新書)